秋も深まり、火起こしが恋しくなる季節になり、火起こし体験を楽しむ子どもが増えて来ました。

うらっこ広場で火起こしを始める時には、まずマッチで着火剤に火をつけます。
ライターやチャッカマンなどで簡単に着火が出来る道具があふれている近年、マッチを見たり触ったりする機会は少なくなりました。
火起こしにやってくる子どもの中にも、マッチを擦るのは初めてという子どもが沢山います。

ある日、小学校低学年の男の子が家族でやってきました。この子もマッチを触るのは初めてでした。
マッチの使い方をプレイワーカーに聞いて着火にチャレンジ！
最初は火も点かず、悪戦苦闘。何本もマッチを折りながらも諦めません。
初めて火が点いた時、マッチを下向きにしてしまい、火の熱さに驚き、すぐに離してしまいました。
火が点いたらマッチを上に向ける事を確認して、再度チャレンジです。

すっかりマッチを使うコツを掴み、火を点ける事はすぐ出来る様になりました。
そして、教わった様にマッチを上に向けて、着火剤に火をかざします。見事着火に成功！
「やった～！」と大きなガッツポーズと会心の笑顔を見せてくれました。
火が点いた後も、マッチが面白くて仕方がない様子で、火起こしの間、何度もマッチ擦りを楽しんでいました。

初めてという経験と、できなかった事ができる様になる達成感。それは、こんな小さなところにもあるんだなぁと、気づかされた瞬間でした。